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私のお勧めするほったらかし株式バリュー投資 (vol.2)

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私のお勧めするほったらかし株式バリュー投資 (vol.2)|アクティビストのことがわかるブログ支配人

 昨年10月にバリュー銘柄スクリーニングを行いましたが、市場のバリュー株式の見直し機運により、当該銘柄は1年強の期間で素晴らしい成績でした。日経平均が25%上昇する中、最終的に残った4銘柄の平均騰落率が58%という成績でした。そこで今回もう一度同じコンセプトでスクリーニングしてみることにしました。
 私は証券会社の投資銀行部門で長らく働き、多くのM&A案件に携わってまいりました。そこで、事業会社やプライベートエクイティファンドのような買収者にとって極めて魅力的な企業の株式を自分でも買ってみたいと長年思ってまいりました。しかし、インサイダー情報あふれる職場で働いていたため、そうはいかず、退職後1年間は株式投資はできませんでした。1年を経過したころから念願の株式投資を始めました。結果的に投資先の多くは自分が携わってきたバリュー業界でした。
 市場で注目される企業の大半はいわゆる成長企業ですが、成長ビジネスの将来を予測することは専門家でも極めて難しく、たいていは高PERなので、下がった時のダメージも大きいです。対照的に、ビジネスが飛躍的に発展はしないかもしれませんが、安定した市場を有し、安定した利益を上げているバリュー企業はたくさんあります。これらの企業はある年に売上が倍増して株価が2倍、3倍になったりしませんが、市場評価が著しく低ければ、近年はアクティビストや同業企業による買収攻勢や、危機を感じた経営者によるMBOが行われ、1.5~2倍になったりします。そのような企業の株式を購入し、買ったことすら忘れてほったらかしにする、というのが私のスタイルです。ほったらかしにしていても、毎年預金金利の数倍の配当が受け取れますし、中にはMBOになってTOBがかかったり、自社株TOBがかかったりしたこともありました。ここではそのような運用手法について解説してまいります。
 日経平均株価は値がさ株の影響が強いので、なにか市場が活況になっている時でも、バリュー株は動かないとか逆に下がるとか、非常に寂しい思いをすることが多いことを認識いただくことと、リスクを取りハラハラドキドキしたい方には向いていませんので念のため。
 言うまでもありませんが、最終的な投資判断はご自身の判断と責任でお願いいたします。